飼料業界だからできる食の安心・安全を担う役割を考えます。
古くは「医食同源」という言葉もあるように、「食」は人々の健康を支える生活の基本です。飽食の時代を迎え、その先に進もうとしている現代、「食の多様化」によって価値観・ニーズは常に変化しています。
飼料業界のリーディングカンパニーとして我々ができることは何か、食の安心・安全の本質は何であるかを常に考え、突き詰めて行くこと。
それが我々の役割だと考えます。
飼料事業
人々が日常的に口にする、卵、牛・豚・鶏肉、その他肉類、乳牛、魚など、基本的な食料品はすべて家畜を加工して提供されているものです。その家畜も餌を食べ成長しています。その飼育の過程で重要な「飼料」、それが「食の源流」だと考えます。
家畜にとって「安心・安全」な良い飼料を提供することが、
結果として人々にとって良い食を提供することだと言えるのです。
人々の日常生活の中で、飼育の過程や現場は決して表立つものではありませんが、そこにはすべての食に対して重要なものがすべて詰まっているのです。
飼育は食育に繋がり、飼料は食料と同じ意味だと考えます。
我々は常に「食の源流」に対し、真剣に取り組み、日夜研究開発をおこなっているのです。
製品案内
食の源流である飼育の現場に100年の確かな技術を提供します。
我々が100年の中で研究開発してきた飼料は飼育の現場で幅広く使用され、常にその有用性を追求し続け食の源流の安全性を実現しています。
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【レイヤー】
特殊卵需要がますます増加する中、飼料にオキアミを配合した美味しい卵、色々な種子油脂を配合した脂肪酸バランスが良好なヘルシー卵が生産されます。
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【ブロイラー】
健康で安心、安全な若鶏の要望が強いため 、飼料にカプサイシン、ニンニクとウコンを混合して成果を得ています。
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【豚】
独自の加熱加工添加システムにより、肉質、効率、エコロジーの三拍子揃った高機能飼料『エコリードシリーズ』が注目を浴びています。お客様、消費者の多様なニーズをトータル的にサポートします。
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【肉牛】
和牛用飼料「特選シリーズ」、牛用飼料「スーパーシリーズ」は加熱加工された穀類など高品質な原料を使用し、飼育技術と環境の三拍子揃ったノウハウを持って、高品質牛肉を生産します。
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【乳牛】
乳牛用飼料「牛配シリーズ」はバイパス蛋白などの最新理論と、お客様のニーズを「カタチ」にしたオーダーメイド飼料です。
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【魚】
最近の養殖魚は、大半が配合飼料で育っており、臭みがなく適度に脂肪が含まれるため、天然魚より美味しいと評価する人が多数います。また、鑑賞錦鯉用飼料は海外へも販売しており人気があります。
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【合鴨】
日本人の鴨の肉質に対する要望はこだわりが強く、長年の研究成果によりその域に達しました。
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【ダチョウ】
脂肪が少なく、鉄分が豊富なため、ヘルシーなダチョウ肉が脚光を浴びています。当社がわが国で初めて専用配合飼料を生産販売しました。
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【うさぎ】
実験動物用のみならず、ペット用にも使用されています。専用飼料の原料は特に厳選して使用しております。
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製品実績
人々が日常的に口にする、卵、牛・豚・鶏肉、その他肉類、乳牛、魚など、基本的な食料品はすべて家畜を加工して提供されているものです。
その家畜も餌を食べ成長しています。その飼育の過程で重要な「飼料」、それが「食の源流」だと考えます。
合鴨用飼料
『京鴨』ブランド確立においての飼料の役割。
素晴らしい品質で多くのファンを魅了し続ける『京鴨』。
雛の生産から育成まで、一貫した国内生産により、安心・安全な特選合鴨肉を提供し続けています。
『京鴨』に対する高い評価は関西だけに留まらず全国的なものへと拡がりを見せています。今や『京鴨』は合鴨肉ブランドとして確固たる地位を有するものへと成長を遂げました。そのブランド確立までの道のりは容易くはありませんでした。
まったくの手探りの状態から、試験飼育での度重なる試行錯誤を繰り返し、『京鴨』の持つ本来の美味しさをより一層引き立てる飼料をお客様と共に開発し、そして確立するにいたりました。
合鴨用飼料の特長
当社の合鴨用飼料の代表的な特長としては以下の4点があげられます。
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赤肉色と脂肪の純白色の改善
アミノ酸の強化により、光沢のある赤肉色と、天然色素量のバランスにより、脂肪の純白色の改善を計りました。
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ハーブとビタミンによる改善
ハーブ添加により鴨の独特のクセを風味に改善し、ビタミン強化により、鮮度を保った状態で皆様のもとへとお届けすることを可能にしました。
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食感と栄養バランスの追求
飼料原料の配合割合により適度に歯ごたえのあるジューシーな食感を追求。そして皮下脂肪を少なくし、必須脂肪酸バランスを良好にした、年齢を問わず愛される合鴨肉としての地位も築きました。
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動物本来の能力を最大限に利用
薬品を一切使用せず、特徴ある生菌剤と唐辛子を添加することにより、消化器の細菌バランスを改善。動物本来が持つ免疫力を最大化させ、健康で美味しい合鴨に仕上げることを可能にしました。
合鴨肉としてのブランドを確立した現在でも、その歩みを止めることなくお客様と共に改善改良に取り組んでいます。
エコリードシリーズ
時代のニーズにマッチした環境保全型飼料。
食生活が豊かになるとともに、食肉の需要も増え、その消費量は過去40年間で需要も倍になりました。しかし、飼育される家畜の数も増えてきたことで新たな問題が出始めてきています。それが家畜の糞尿・排泄物です。
家畜の排泄物は窒素やリン等の環境負荷物質が含まれており、自然の還元能力を越えた過度の廃棄は、悪臭や水質汚濁などの不衛生等の要因で生活環境を悪化させます。
今後、畜産業界が持続的に発展するためには家畜排泄物に含まれる環境負荷物質を低減する必要があり、そこで我々は、環境保全を考えた飼料の開発に着手したのです。
環境保全型飼料
我々が開発したのは『環境保全型飼料エコリードシリーズ』。
家畜にとって消化の良い飼料に熱加工することにより、排泄物を物理的に減少。排泄物に含まれる窒素やリンを栄養設計技術により効率的に減らすことで、環境負荷物質の減少を図り、環境保全に努めます。独自の技術を元に開発したこの飼料には以下の三つの特徴があります。
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消化率の改善における排泄量の減少
エクスパンダー加工(高温・高圧処理)により植物細胞壁を物理的に破壊して、消化率を改善するとともに、でんぷんのα化にともない嗜好性も向上、さらに有害細菌が減ることにより衛生的な飼料となります。
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悪臭を減少
低たんぱく質とし、不足アミノ酸だけを添加することで飼料効率が大幅に改善され、増体・肉質は維持したまま、窒素・尿排泄量及びアンモニア臭を減少します。
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環境負荷物質の減少
フィターゼ、複合消化酵素を加熱後に適正量添加することで、栄養分の消化率が改善され、リン・糞量を確実に減少します。
日和産業独自の加工技術
熱に弱い添加物「フィターゼ・複合消化酵素・ビタミン」などを、エクスパンダー加工(高温・高圧処理)後にスプレーコーティングすることにより、その効果を100%引き出します。また、日本で初めて液状フィターゼと液状消化酵素を併用、分離しない均一な高機能飼料を作り出します。
※フィターゼ
フィターゼとはフィチン酸から無機態のリン酸を切り離す酵素。フィチン酸は非反芻動物体内のカルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルと結合して消化・吸収を妨げ糞と共に排泄してしまう。
エコリードシリーズ試験結果(当社長崎県試験農場による)
EPゴール
これからの配合飼料とは。
配合飼料原料の国内自給率は約25%です。飼料原料の確保は世界的に見て難しい時代になってきており、日本で安定的な畜産物を生産するには配合飼料は効率的でなければなりません。当社では独自の技術で効率的な飼料を開発販売しています。
日和産業が考える良い配合飼料とは
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- 食いつきが良く、採食量が多い
- 例えばブロイラー飼料は鶏が食べやすい粒の大きさに揃ってなければ沢山食べません。現在、日本の配合飼料は粉が多く食べにくい形状が主流です。
我が社は粉を粒加工することで採食量が多くなる飼料に取り組みました。さらに流動性も良くなることで摂取競合が減り引っかき傷も減ることで商品化率も大幅に向上します。
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- 増体・飼料効率(要求率)が良い
- ブロイラー飼料は沢山食べても太らなければ良い飼料とは言えません。
アミノ酸などの栄養バランスを考えた無駄のない飼料は効率(要求率)も良く、排泄物も少なくなり環境に優しい飼料です。
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- 病気にかかりにくい
- 飼料原料を粉砕ブレンドしただけの飼料は少なからず雑菌が付着しています。
万が一雑菌に有害菌が含まれていた場合など、熱加工により殺菌することで、家畜の腸内細菌叢の改善となり病気予防にもつながります。
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- 価格が安い
- 昨今の飼料原料高騰は畜産経営の大きな問題です。少しでも安価で高品質な飼料が必要とされるため、価格の高い原料の使用を減らしながら効率の良い飼料の開発を行うことで、畜産物の生産費が削減する飼料となります。
ブロイラー飼料EPゴール試験結果
以下のデータは試験農場で通常飼料とEPゴールを比べた結果です。
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- ・採食時間が短くなり、接触時間が少ない。
・栄養価が均一で、ストレス等が少ない。
・餌の流動性が良く、詰まりなく給餌器によく出る。
- ・採食時間が短くなり、接触時間が少ない。
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- ・栄養価が均一で、無駄が少なく個体差も小さい。
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以上のことから、EPゴールは、
◎引っかき傷が平均1/3と減少した
◎飼料効率(要求率)が平均5%改善した
◎PS(生産指数)が平均6%改善した
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EPゴールの均一性
以下のデータは通常飼料とEPゴールの粒度比較と分離比較の結果です。
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・EPゴールの方が粒と粉のバランスが良い。
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・通常飼料のC(外側)が約2%低い。
以上のことから、EPゴールは、◎粉を固形化しているため、粉(1mm以下)が約1/2となり粒度のバランスが良い。
◎飼料タンク、運搬車等で分離しにくく、栄養成分は均一となる -
弱熱成分の後添加によるEP製品のイメージ
business熱加工により壊れやすい物質は加工後に油脂とともに添加
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大腸菌比較
・抗菌剤で50%以下、EP加工では1/100程度に抑えられている。